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銀座駅 新橋駅 - 2017.08.16
銀座の隠れ家、小上がり畳でジャズを聴きながら寛ぐ夜。Triple Bogey
行きつけのBARにランクインする要素は、人と人との距離感にあると感じるこの頃。フランクなおもてなしで迎え入れてくれるトリプルポギーは、ひとり飲みを楽しみたい大人がふらりと訪れる銀座の隠れ家的存在だ。
エレベーターでビルを登ること7F。全面畳敷の店内へは玄関で靴を脱いで上がるリラックススタイル。
我が家感が漂う玄関から奥へ進むと一変、ひと続きの真っ赤なカウンターテーブルや大きな窓から注ぐ夜の光が印象的だ。
奥には小上がり畳の座椅子が4席、足元に柔らかく灯る照明や天井のシャンデリア、むき出しの空調パイプに相反してヨーロッパ風装飾の施された”いいとこ取り”のインテリアが意外と和める空間を演出している。広い窓に揺れる銀座の夜景を背に、まずは一杯。
迎えてくれるのは、パリッと清潔なシャツに身を包んだバーテンダー。カウンター越しに酒を注ぎ、フランクで垣根の無いトークを展開してくれる。
店内には気さくな笑い声が響く一方、楽しく飲むための酒場ではあるけれど、大人数で馬鹿騒ぎしたいだけのお客様には他のお店をご紹介致しますよ、という心構え。大人の有意義な夜を守ってくれるバーテンダーの居る店は、我々ひとり飲み客にとっては心強い。
カウンター以外にベンチソファーの個室も完備しているも、ほとんどの来店者がカウンターでの時間を楽しみ、店を後にする。少し寄っただけ〜が、気がつけばすっかり良い時間になっていた。そんな居心地の良い空間でだけ味わえる時間の流れが目に浮かぶ。ひとり飲み初心者ならウイスキーを片手にゆっくりと飲むのも良し、上級ひとり飲み民なら二つのTVモニターでカラオケを楽しむ事も出来るそうなので、気が向いたらトライして見るのも良さそうだ。
会話の流れによっては、隣席のひとり飲み同士が名刺交換をするまでの仲に自然と発展する事もあるそう。気取らないざっくばらんな空気は、新たな出会いの場として客同士の敷居もフラットにしてくれるのかもしれない。
銀座の隠れ家BARでトークをリードしてくれるバーテンダーに身を任せ、肩肘張らない空気を味わいながら嗜む酒は、日常で固くなった頭も体も柔らかくほぐしてくれるのでは。
文・写真:6151 ROKUICHI GOICHI
Instagramで12万人を超えるフォロワーを持ち(2017.8現在)、影響力の高いインフルエンサーとして活動するインスタグラマー。
空間、風景、人物から物撮りなどの撮影を幅広く手掛け、独自の世界観や感覚をビジュアリゼーションするフォトグラファーとして、現在、東京を拠点に国内外で活動中。
Detail
Triple Bogey(トリプルボギー)
https://www.facebook.com/bartriplebogey
- 住所東京都 中央区 銀座8-5-13銀座STビル7F
- 最寄駅東京メトロ「銀座」
JR「新橋」 - 電話03-5568-7666
- ジャンルバー
- 喫煙可